3/21/2019

読了「自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書」

キンドルで読了

【メモ・ハイライト】
・率先垂範とは、能力で部下と張り合うことではない。部下の能力発揮をどうやったら最大化できるかに意を砕くことである。
・山本五十六氏の言葉には、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」と言葉が続くそうだ。部下の頑張りを全身全霊で承認することが大事だということを、山本氏もちゃんと指摘しているように思う。
・「指示」にはどうしてもあいまいさが残り、部下が自分で判断して行動せざるを得ないもの。そしてその結果を、ビシビシ「違う!」と怒ってしまうか、「そもそも指示があいまいですもん、ちゃんとできるほうがビックリ。やってくれただけでありがたい」と感謝するか。そこが大きな分かれ道になる。  優秀な上司だと部下が指示待ちになり、私のような 融通 の利かない不器用者だとスタッフが私より優秀になるという皮肉。
・上司と部下の関係を身体でたとえるなら、上司は神経、部下は筋肉だ。筋肉は運動のために伸縮するのが仕事。神経はいつ伸び、いつ縮むべきかを指令するのが仕事だ。もし神経が「いつ伸び縮みするか決めるのも筋肉君にお願いするよ」と言い出したら、オイオイ、と突っ込みたくなるだろう。
・上司の仕事は、部下が持っている潜在能力をできる限り引き出し、仕事の上で発揮してもらうことだ。そのために雑用をこなし、部下が高いパフォーマンスを発揮できるようにお膳立てする。上司の仕事は、部下が仕事をしやすいようにお膳立てする雑用係だ、と言ってもよい。
・「相手の答えに対し、新しい情報を加味して、新たに質問する」ことを繰り返すだけ。相手は新しい情報とも矛盾しないで済む新たな仮説を唱える必要に迫られる。
・「単純作業だからつまらないだろう」と決めつけないで、「単純作業でも工夫を見つける楽しみがある」と考える
・「恋人は見つめ合う関係、夫婦は同じ方向を向く関係」という言葉を聞いて、膝を打つ思いをしたことがある。恋人は「俺のほうを見ろよ」という要求があるから「対面型」になるが、夫婦は同じ船に乗って同じ課題を乗り越えなければならない
・斬新な意見を聞きたいのに、どこかで聞いたことがあるようなありふれた意見ばかり。そう感じていると、つい早めに論破したくなる。しかし、意見はありふれているようでも、その意見にたどり着くまでの道程は人によって様々。それぞれのストーリーがあるので、それを探ってみると、意外に面白い。
・ただ、無意識のままと、意識的に実践するのとでは結果がずいぶん違ってしまう。


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